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回向の記しに。(後)

このたびの、

台風と北海道地震で被災された皆様の地域が

1日も早く元通りに戻られますように。

また、亡くなられた方々のご冥福を

お祈り申し上げます。


*-*-*-*-*



足を使えば早くても2時間かかるところを

ロープウエイで来れば7分よ、

奥之院思親閣に登詣。



ゆるやかな石段を

上がったところの中腹には、

両脇に立ちつくす菩提杉があって...



左が お母さん 右が お父さん



という感じ。

木々で表された...

そうね、父母なる杉。



" 夫婦 " ...というよりも... " 父母 "



お母さん杉には瘤がついていて、

ユニークでしょ。

その...あの...



アンパンマンの顔がね



飛んできてくっついて、

木とフュージョンしたようにも...

見えるの見えないのって可愛らしい。



どちらも

この久遠寺の開祖、

日蓮さん御手植えなのです。



込められた思いが魂へ転じたように...



生命を感じる木。

超自然な木々たちの意思も

具わって...精霊と触れあうようなのよ。



御聖木 、樹齢700年越え。



この写真のお母さん杉は2年前の御姿。

あっぱれ 晴ればれ 爽やかでしょう、

お日柄も麗らかで...



たまゆらしゃぼん



はぢけてる いくつ いくつにも。

太陽が彩って輪に輪をかけた、

レンズ越しのまぼろし。



ここが仁王門。

両の格子窓の中には、

赤銅肌でコワモテの仁王様がいなさるわ。



コワモテ. . .憤怒相。



その昔、

誰かから聞いたな。

仁王様は怒りながら眼の奥で...



泣いているのだと。



...そうなの?

...そうなのかもね、

...二体一身仁王様へも手を合わせて、



門の奥にある祖師堂へ。



この場は、

父や母の...親の...

子である自分への思いを思う、



そういう所



親元から

遠く離れた子が、

その父母を思う...思いだす...



そういう所



気持ちのなかで繋がりあえる。



そうして、

人みな吾が子クラスの懐ろ、

究極の御父上...釈迦牟尼仏陀様おわしまし。



神様とは違う、

人間を極めた人間の極致...仏。

忘れそうになるから逢いに来るのよ。



((  ...人間の大パイセン...釈尊て。))



生きてきた分、

持たされた...もたらされた...ものを

だんだん無くしたり省いたり捨てたりと...



淘汰して。



かわりに、

心では...内面では...

見失っていたものや授かっていたものを、



取り戻してゆくような日々だ。



今ならば

どんな表情をされますか...

こいねがい見上げたお釈迦様は、



真顔をされていらした。



山の天気は移ろいやすいとな。

空が 曇れば霧が ただよう

頂きで...



林の隙を

白龍のごと薄き雲、

尾を曳きひいて...風ともに去りぬ。



*-*-*-*-*

回向の記しに。(中)

※  寺院内の撮影はNGですので、

多くは祖師堂の外郭を文中に挟みました。

実際に回向供養をした場所とは別です。


*-*-*-*-*



仏殿へ向かう

長いながい廊下を歩いていた。

これから冥土を行くあなたの道に、



せめて...しるべを送りましょう。



唯一、

わたし自身で

今できることを...餞けに。



式次第が始まる前...

お塔婆ごくごく間近まで迫り、

記された その人の名を みつめた。



((  .........。))



名は体を

表すといいますものね。

淡くも鮮やかに思いだされる、



生きし日々の姿その表情...ありありと。



それでも、

まだ信じられなくて。

さっき用紙に記入した時だって...



虫の知らせはあった。



鬼籍に入る数日前から続いた現象。

よく言われる最期の挨拶、

だったのかと...



受けとめている。



あの人は、

もうこの世にいません。

電話を掛けたら出そうでも...



((  ...いつもみたいにさ。))



いいえ。

この地球から、

この日本の片隅から、



人一人...有縁の...命ともし火は消えました。



まもなくして

聞こえてきた御経...

僧侶たちが唱えながら列を成し練り歩いて、



仏殿へ入ってきた...追善回向が始まる。



私にとっては、

この供養が今生の別れ。

ありがとう...ごめんなさい...さようなら...



天井を仰いだ



異なる感情が

いっぺんに押し寄せて

整理不能...ただ今は考えまい。



冥福を祈るのみ



思い起こせることのすべては前夜、

涙にまぜて水に流したし、

お去らばよ。



もう有耶無耶



それでよいよ。

いつの間にやら私は

ちゃんと着席していたわけで...



高らかく呼ばわる故人名に耳を傾けていた。



その人の名が、

僧侶の口より くっきりはっきり、

発せられた瞬間は...生涯、忘れない。



私は あなたの娘 でした



おんぶに 抱っこに 肩車。

体調を崩すと こまめに 世話して

くれたのも...父さん...あなただったね。



親子の縁だもの、

なにもかもが愛情だったなんて...

きれいに まとまる話しばかりと いかぬけど。



((  ...本当には、大好きだったょ。))



すべてを

ひっくるめても残ったものは、

追憶に浮かぶ笑顔ばかりが...置きみやげ。



((  ...まっすぐ昇ってください。))



身延の御山は深くてね、

メモリアルな千年猛暑といわれた

平成最後の真夏ですら...涼しかったな。



*-*-*-*-*

回向の記しに。(前)


・・・とある2018年、夢月星日ノ夏。



身延山久遠寺へ。

ここは自分たちにとって、

かねてよりのホームグラウンド...



お里のようなもの。



たえまなく

つづく毎毎日に句読点を打ち、

一段落させるための節目付けとして...



度々と登る慰安の地なのです。が、



此度は、

お塔婆立ての用ありて. . .

二年ぶりの御山参詣なのでした。



巨木の杉が並ぶ向こうには、

菩提の梯...全287段。

登るペースを誤れば、



膝が笑うか足が棒になっちゃう階段よ



しかして今回は梯を登らない。

乗合いバスで一足飛びに、

本山到着。



俗を離れたようでも現世の内さ。

お塔婆を申し込むにしたって、

受付け時間てゆーね...



リアリティ。



この世が刻み

御寺が取り決めた、

時と事務的ルールに間に合えっ。



諸々の受付けは報恩閣にて。

お塔婆申し込み用紙に必要事項を

さらりさら記入し坊様に手渡せば...早々と完了。



(( .........。))



回向供養まで

だいぶん時が余ったよ、

お池のぷくぷく鯉でも愛でてませう 。。。



やあ、来たょ。...ぁぁ、やっぱり。

このお池のほとりが、

いちばん癒えるな。



真 っ 金 金 に

かがやく 落ち葉と いっしょ。

まっさきに寄ってきたのはこのコで. . .



お口から 水晶ぽこんこ 吐きだした。



水から生まれた 水晶が 水へ還ると。

呼び水になりんしたかね、

あれよあれよと...



他の鯉たちも

吸いつくように つどってきて、

モーレツ円陣 くるくるサークル 渦巻いて、



・・・群勢になる。



水な面には

金箔みたいにキララしい藻が、

ふょふょふょふょ 浮かんでる...それを...



ぱくぱく ついばみながら ねだるのです。



√ ¨ ¨ ¨ ごはんー!!! ( 総意 )

f ^-^;) 充分に肥えてるよ君ら。



そろそろ時間。



ピラニアかってくらい、

バチバチと跳ねて元氣よすぎる

鯉ちゃんたちに癒されましたところで...



回向へ参る。



*-*-*-*-*