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高 崎 逹 磨 譚 9


本堂へつづく

第二石段前の手水舎。

つらら つららか つらさがり...



使 え な ひ。



...ので、

あったのであった。

凍りついた氷が冷えついて、



柄杓が取れなんだよ。



竹筒から

たえまなく流れゆけど...水。

この、凍てかける真水へ、手を、



ちゃぽんぷ



浸す勇は、

なっしんぐME。

さ、いざ。目前に迫った本堂へ...



行くです。



距離も

鼻の先ほどに。

お寺の 達磨さん ぽっかぽっか...



遠目に 赤ちょうちん めくわ。



午前の日の光り、

ふりそそぐ境内へ...歩みいる、

念頭にも置きつづけた禅寺の地。



霊 符 堂 に 到 る



まばゆさに眩みそう。

満ちたりて すやすやすぅ...

睡るやうに安らかなのね達磨たち。



願いも色も

とりどり豊かに、

揃いも揃わり実っています。



まるめて

つんだの...だぁれ?

作りびと知らずさん作、



雪だるま氏もご一緒に。



ダブルアイスクリームっぽくも...ね?

大きい少林山達磨のそばにもよ、

こちらは ほんのり 笑ってた。



いい、

お天気よ逹磨さん。

本日は お日柄も 良くってね。



凍みた

風の強さは、

さすが当地の名物なんだわ。



御神木の葉、

ざわざわ そよぐ ざわざわざさざ...

お役目全うです、君のお家へ、おかえり。


高 崎 逹 磨 譚 8

"  ただ登れ 登るべし 登るべし  "



総門をくぐり、

段 一 段 と 登 る...最中は、

頭のなか まっ白っけ 考えがつかない。



無心のやうな白痴



だからかもな。

お寺さんの階段を

上へ上へ...あがるの好きなの。



"  ただ登れ 登るべし 登るべし  "



し...、

しかし雑念わく。

しかしさ こんなに 寒いんだしさ...



白い吐息の

水タバコかエクトプラズム

出せるでしょ、はあああっ...。



((  ...あれ?案外と、))



口から水蒸気は

煙らなかった。

そのかわり、



まるごと

冷凍庫のような

空気をやわらげに、



お日さんが お顔を 光らかせたよ。



登りきった先には鐘楼のあり。

なかば気分は物見遊山に。

二つめの目印として...



段々 ちゃきちゃき 着々 すすむ



無心の無言になったころ。

遠くとおくの遥かまで

響きわたる...



√ ごぉおおおぉんんんーんーんーん



鐘の音が鳴った。

重いのに垂れこめず

厚みぶかい...音ね...梵鐘。



この時間帯に

撞いてるなんて珍し。

不意打ちに まんまと 不意も突かれたわ。



総門より

第一階段...あがり。

来て 見て 知ったこと、



楼に上がれるんだ此処。



なお且つ、

鐘を撞いても良いようで、

許された時間内は出入り自由。



...そそくさ靴ぬぎスリッパ履く。



行事があるでもない普通の日に、

梵鐘を撞けるだなんて...

またとない機会。



撞 か せ て い た だ き ま す と も



浄財箱の

真ん前におわすは、

むろん達磨大師さんなのであり。



... ... ...。



みつめあう数秒。

カッと見開かれた眼にこもる力、

偶像といへど迫りくるのよ...貫かれる。



看 破 し て い た



...どうぞ。

わたし面目を果たしたわ、

合わせられる眼を具えて参りました。



逹 磨 さ ん 共 々



綱を握りしめる。

ずしり...触れた重い手応えに、

自分の瞼も いくぶん 持ちあがって...



...ク ワ ッ。



力んだ勢いで両の眼かっぴらいた。

手にした綱へウェイトをかけて

引きあげれば撞木は揺れて...



√ ごおおおおおおおんーんんんーんー



招福の鐘、

盛んに撞き鳴らし候。

達磨大師さん400日間を...



ありがとう御座いました。



残響まで

鼓膜ふるわすよな、

微か...低く...厚む...音の尾が消えいる間、



佇んでいた。



黙し、

耳を澄まして。

心に聴いていたのは...



寂の響き



そのもの、

だったのでしょう。

鳴らす一瞬は像の大師と...



おなじ表情を浮かべてた



気が...

しないでもない

けど...ね。第二階段でゴールです、



参りましょう。


高 崎 逹 磨 譚 7

上州風に連れられているのか、

靴に羽でも生えたのか、

ひゅるりひゅるぅ...



飛んでは

飛ばされるふうな

勢いに乗り 足は かろやか早や 進む。



そうして少林山通りを抜けませば、

歩くこと間もなくに

見えてくる...



まっ赤ぃ まっ赤ぃ 目印の、

どっしり楕円な

達磨さん。



架かる朱塗り橋を渡れば。

総門は、もう、すぐ、

目の前。



((  ...あと一息よ。))



あと一息分の風を背に

送りだしてお呉れ、

颪の精よ。



ここまで

一気に歩いてきて上気した

身体が ほかほか あったかい。



((  ...もう一息。))



域内に いまだ浅く つもるの。

とけやらぬ残んの雪で、

辺りはしらじら...



清らだわ。



歩一歩、

一歩 一歩を 踏みしめながら。

途中でみつけたラクガキったら、



雪だるまさん。



...ふふ . ♪・

だるまつながりだ。

めおと達磨のやうですし、



ほほえまし。



とうとう、

到着...したね。

少 林 山 鳳 台 院 達 磨 禅 寺 霊 場。



そう古ばんでもいない

きれいな登り階段、

けっこう急傾斜。



深く、息を、吸ゥウ...吐アァ.. .く。



呼吸、そろわせました。


鼓動、おちつきました。


では、ととのいまして。



向かいましょうぞ.........奉る。