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rail road journey・浦上天主堂の記憶1


参堂する前に、

意識して深呼吸したのは

坂道を登ってきたから...だけじゃない。



いざ、

赤レンガ造りの天主堂を

前にすると...無骨でいて逞しい構えに、



完全のみこまれた感。



雰囲気と

いうには軽すぎる、

気宇壮大さに自分のほうの気を...



しっかり引き締める一拍が必要だったの。



堂内に照明器の類いは灯されていなかった。

小暗いなかにも充ちる光りは

ステンドグラスを透かす...



自然光だけ。



あらたかに

ひろがり亙る光りは青く、

色ガラス色よ...潜ったように水の中...深海の、



アース・ブルウだわ。



世と一線を画した俗の穢れなき、

純然たる祈念空間は...

静謐で。



こころ...



穏やかになるのだと。

誰もが言い触れるこの場に及び、

どこかしら茫然としていたように思う。



我れを 忘れ 祈りをすら 忘れ



身につけた

衣服もないくらい、

裸に感じる...無想ごこち。



お堂を出て、

聖域内を散策しますに。

さまざまなマリア像が安置されており...



想いや祈りによって、

現わされる御姿のちがうこと...

聖女と一口に言えても ひとくくり ならず。



...それでも。



母なるマリア様。

お優しいだけで留まらないのよ、

慈しみの裏に かなしみを 含まれてから。



...きっと。



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